BLOG大村店ブログ
UNPARALLELクライミングシューズ試着会 開催中
2023.11.24
お知らせ11/20(水)より、クライミングシューズの試着会を開催してます!
今回も店長仲里が実際にシューズの試し履きを行いましたので、各シューズの紹介もかねて、簡単にレビューしたいと思います。
非常に長いのでお暇なときにお目通しください。
※レビューはあくまで私個人の感想で、シューズのサイズ感などは個人の足型などで全然違います。レビューは参考程度に見てもらって、実際に履いて自分に合ったシューズを探してください♪
ちなみに私の足のサイズは約25.5cm、人差し指が一番長いギリシャ型の足型です。
現在愛用しているシューズのサイズは以下の通りです。
SCARPA:インスティンクトVSR EU40.5/ヴェローチェ WMN EU40.5/インスティンクトS EU40.5/アルピアWMN EU40
La Sportiva:ミウラー EU38,38.5,39/ソリューション(初代) EU39/ソリューションリブート EU39
EVOLV:アグロ US9
旧FIVE TEN:ドラゴン US9
SoiLL:フリーレンジプロ US8
※今回のレビューの前に
基本的にUnparallelのシューズは私にとって足型があまり合わないため(Unparallelシューズは親指が一番長いエジプト型の足型の人に合いやすいです)、やや辛口なレビューになっているかもしれません。
とはいえ、今回の5シューズはこれまでのUNPARALLELシューズに比べると足型の合わなさによる違和感も大分抑えられていて、案外快適に登れました。
■スープアップ(使用サイズ:US8h)
エッジング ★★★
スメアリング ★★★★★
掻き込み ★★★★
トゥフック ★★★★☆
ヒールフック ★★★★☆
総合 84点
「次世代ハイエンド・ソフトシューズ」の名の通り、非常に柔らかいシューズで、最近のコンペで主流のボテなどの面乗りには滅法強いシューズです。ただし、ソフトシューズの宿命でもありますが、その性能を十分に発揮するには、強い指の力が必要であるように感じました。スメアリングやトゥフックで特に顕著で、スメアリングではしっかり指先で押し付ける意識が、またトゥフックでは足の甲で押し付ける意識がそれぞれ必要です。ある程度の指の力と技術力が必要な上級者向けのシューズです。
靴の柔らかさの割に、掻き込み力は想像以上に高かったことも特記しておきます。
■レグルス(使用サイズ:US8h)
エッジング ★★★★☆
スメアリング ★★★☆
掻き込み ★★★★★
トゥフック ★★★★☆
ヒールフック ★★★★☆
総合 88点
今回のダークホース。聞いていた以上に性能の高いシューズでした。前評判通り少し硬めのシューズで、昨今のコンペ事情を考えるとインドアというよりはアウトドア向き。エッジングと掻き込みの性能はイメージ通り高かったのですが、一番意外だったのはそのヒールフックの性能の高さ。実はヒール性能の評判が非常に高いレグルスですが、前述の通り私にとって足型が合わないアンパラレルシューズはヒールが特にネックになりがちで、レグルスいくらヒール性能がいいとはいえ私にはそこそこだろうと思っていました。
しかし試してみるとびっくり、足型が合わず余っているヒール部分がうまくぐにゃッと潰れて中々使えるではありませんか。
トゥラバーも広さがあり効きがよく、トゥフックを多用する私にはポイントが高いです。ストレートソールによる剛性の高さも魅力で、岩場用に一足欲しくなったシューズです。
■レグルスLV(使用サイズ:US8h)
エッジング ★★★★☆
スメアリング ★★★★
掻き込み ★★★★☆
トゥフック ★★★★
ヒールフック ★★★★★
総合 88点
レグルスよりソールが薄い分(レグルスはRH4.2mm、レグルスLVはRH3.5mm)、ややエッジングと掻き込みの性能が落ちた気がしますが、ヒールのおさまりが良くなった分ヒールフックはぐにゃることなくしっかり効いてくれました。LVモデルになるのでシューズの構造が全体的に細身になっており、私の足幅には窮屈感があるので、快適性とヒール性能を天秤に測る感じでしょうか。エッジングと掻き込みについてはリソールでソールの厚みを変更すれば関係ないので、足型次第でレグルスかレグルスLVかを選択すればよいと感じました。
■TN-PRO(使用サイズ:US8h)
エッジング ★★★★
スメアリング ★★★★
掻き込み ★★★☆
トゥフック ★★★★
ヒールフック ★★★★
総合 78点
レグルスをベースに開発したということですが、足型や履き感はそのままで、全体的にマイルドになった印象を受けました。履き感はそのままといいつつも、フィット感は大幅に向上。足全体を包み込む感じがとても好印象。
岩場向きで固めのレグルスから、インドア向けに柔らかくした感じで、その分エッジングや掻き込み性能はやや低下、スメリアング性能が向上しています。現代クライミングにより対応できるようになっており、インドアメインで使用する場合はこちらの方がおすすめ。
Unparallelのハイエンドモデルシューズの柔らかさで比べるとスープアップ>フラッグシップ>TN-PROとなります。自分の登りのスタイル(好み)で、スメア性能とエッジング性能、剛性を比べて自分に合ったシューズを選択しましょう。
■TN-PRO LV(使用サイズ:US8h)
エッジング ★★★★
スメアリング ★★★★
掻き込み ★★★☆
トゥフック ★★★☆
ヒールフック ★★★★
総合 76点
少し柔らかくなった分なのか、レグルスとレグルスLVほどの差は感じず、ほぼ同等の性能。私にとっては、LVの方が窮屈になるため、足の自由度が低く、トゥフック性能はやや低下したように感じました。
足型やカラーリングの好みでどちらかを選択するとよいでしょう。